低音障害型感音難聴になった私の体験談!症状や治療法も紹介
こんにちは、にしだり子です。
12月7日のブログの冒頭で少し触れたのですが、現在私は低音障害型感音難聴という突発性の耳の病気を治療中です。
低音障害型感音難聴は近年若い女性の発症例も多く、発見が遅れるとどんどん症状の悪くなってしまう怖い病気です。
自覚症状はありますが、「まあ、これくらいなら大丈夫かな」と放置してしまう人もいるかもしれないと思い、今回は私の実際の体験も交えて低音障害型感音難聴について記事にしたいと思います。
誰でもかかる可能性のある病気ですので、もし将来近い症状が起こったときにこの記事を思い出していただき、早期発見に繋がれば幸いです!
私が低音障害型感音難聴だと気付いたわけ
私が1番最初に異変に気づいてから病院を受診するまでを漫画にしましたので、まずはこちらをご覧ください!
回転性の激しいめまい
私がまず1番最初に出た症状は、回転性の激しいめまいでした。
今まで立ちくらみや軽いふらつきなどは経験したことがあったのですが、このときのめまいは経験したことがないほど激しいものでした。
例えるなら、ぐるぐるバッドをした後すぐに仰向けに寝転がった感じ。
頭を動かしてすらいないのに、目を開けていられないくらい景色が回っていました。
そのあと朝起きるまでに、うっすら目が覚めたときなど計3回ほどのめまいがあったと記憶しています。
耳の閉塞感や音の跳ね返り
次に私が気付いたのは、左耳の閉塞感や音の跳ね返りといった違和感です。
まるで左耳だけ耳栓をしたままものを食べたり、話したりしているような感覚…。
食べたり話したりしているとき以外にも、耳抜きをしたくなるような耳の詰まった感じが常にありました。
聴力に関してはそこまで問題なかったため、しばらく様子を見ようと思いました。(←だめです!)
完全に耳が塞がったような感覚
初めて症状が出た次の日、めまいもなく耳の違和感を前の日に比べて緩和していたので、大丈夫かと思いカラオケへ行きました。
(後述しますが、耳に違和感のあるときにカラオケやライブハウスといった大音量を浴びる空間に行っては絶対にいけません!私も先生に注意されました…)
歌っている最中は気付かなかったですが、カラオケを出た後完全に左耳が塞がったような感覚がして、周りの音もこもった感じでかなり聞こえづらくなっている…。
これはさすがに病院に行かなきゃ!と思い、ようやくその翌日に病院を受診します。
低音障害型感音難聴とは?
低音障害型感音難聴の主な症状
低音障害型感音難聴は、文字通り低い音が聴きにくくなる突発性の難聴です。
私は難聴の自覚症状はあまりなかったのですが、実際耳鼻科で聴力検査をすると右耳と左耳で低周波数の音のみ聴力に差ができてしまっていました。
ほかには、「低い音の耳鳴り」「耳の閉塞感」といった症状が現れます。
(私の場合耳鳴りはなかったので、これらの症状は個人差があるようです。)
耳が詰まった感じは、低音障害型感音難聴の患者が共通して起こる症状といわれています。
また、私は発症時に激しいめまいが起こりましたが、めまいを伴わない人の方が多いらしく、多くの人は耳のみの症状から気付くことが多いとのこと。
難聴の症状も「なんとなく聞こえにくい」「集団の中での会話がわかりにくい」と軽度のため、気付かれにくいため発見が遅れることも多い病気です。
突発性難聴との違い
急な耳の違和感や難聴になった場合、多くの人が「突発性難聴では?」と疑うのではないでしょうか。
私も激しいめまいを伴ったため、病院を受診する前はインターネットであれこれ調べ、突発性難聴を疑っていました。
突発性難聴と低音障害型感音難聴は、どちらも内耳の障害による難聴で年齢に関係なく起こるので混同されやすいですが、2つには以下のように異なる点が多いです。
低音障害型感音難聴
- なんとなく聞こえづらい
- 低音だけ聞こえづらい
- 日によって症状が良くなったり悪くなったりする
- めまいは伴わないことが多い
- 再発を繰り返すことが多い
突発性難聴
- 明らかに聞こえづらい
- 高温低音全体的に聞こえづらい
- 日によって良くなることはほぼない
- めまいを伴うことが多い
- 完治した場合再発はしない
上記の他にも低音障害型感音難聴の治癒率が約60%、突発性難聴の治癒率が約30%、というデータがあり、突発性難聴の方が治りにくい病気だといわれています。
ただし、私のように激しいめまいを伴ったのに低音障害型感音難聴だった、というケースもありますので、くれぐれも自己判断せずに早めに耳鼻科を受診して正しい治療を受けるようにしてください。
低音障害型感音難聴、突発性難聴、どちらも発見が遅れることで聴力を失ってしまったり、補聴器が必要となったり、治るまで時間がかかったりする危険性がある点は共通しています。
低音障害型感音難聴の治療法
治療の天敵!?イソバイドシロップ
低音障害型感音難聴の治療は軽度の場合、飲み薬による治療がほとんどです。
私は下記の3種類を処方されました。(すべて毎食後服用、1週間分。)
- 利尿効果のあるシロップ剤
- 脳の血液の流れを良くする顆粒剤
- 末梢神経障害を改善する錠剤
1の薬、名前をイソバイドシロップというのですが、もう史上最強にまずいです。
まずすぎて漫画を描きましたのでよければご参考に。笑
お医者さんも薬剤師さんも、「とにかく飲みづらいお薬です」と言っていたのも頷けるまずさ。
鼻をつまんでいても舌にピリピリくるような刺激的な苦さに、わけのわからない甘ったるい味が合わさり、笑えるほど美味しくないです。
インターネットやツイッターで検索しても「まずい」「最悪」「吐きそう」など最悪な評判。
イソバイドシロップは、冷やしたりジュースや水に混ぜたりしても問題ないようですので、もし処方されたときは自分なりの飲みやすい方法を見つけてみてくださいね。笑
原因はストレスによるもの?
低音障害型感音難聴は内耳にある蝸牛のトラブルによるものです。
この中に入っているリンパ液がうまく排出できず蝸牛内に水が溜まることで、内耳がむくんでしまい低音を感知する部分に影響して、低音が聞こえにくくなってしまいます。
なぜこういったトラブルが起こるのかは明確にされていませんが、ストレスや睡眠不足、肉体疲労が要因となっているのではと考えられています。
治療中にやってはいけないこと
治療中でなくとも、耳に違和感があったときにも下記の行為は控えた方が良いです。
- カラオケやライブなどの大音量を浴びる場へ行くこと
- 飲酒すること
- 遊園地のジェットコースターなど激しい動きの乗り物へ乗ること
私は耳がおかしいなあ、と分かっていたにも関わらずカラオケに行ってしまったため、一時的にではありますがガクンと耳の聴力が落ちたように感じました。
くれぐれもご注意を!
低音障害型感音難聴が治るまで
症状が安定するまでは投薬を続ける
低音障害型感音難聴は、先述した通り症状が日によってバラつきがあることが特徴です。
私の場合、薬を飲み始めて1日経ったころには、耳の詰まりもほとんどなくなり「治ったかも!」と思っていましたが、3日後に再びめまいや耳の詰まりが起こりました。
少なくとも1週間くらい症状が全くでない日が続かないと、治った、安定したといえないのが低音障害型感音難聴。
1週間薬を飲み終えて、再度病院を受診すると聴力検査の結果も良くなっていたのですが、数日前に1度症状が出たということで更に1週間薬を飲むよう言われました。
再発しやすい病気
低音障害型感音難聴は遅くとも発症から2週間以内に投薬を開始することで、完治することができるといわれています。
しかし、一度完治したら再発しない突発性難聴と違い、20%~30%の方が数ヶ月から数年以内に再発を繰り返してしまいます。
1年~1年半後の再発が多く、再発を繰り返すことで難聴の度合いが悪くなっていく可能性もあり、1度治ったからといって安心してはいけません。
1度かかったことのある人でも、同じような症状が現れたらすぐに病院を受診しましょう。
耳の異変に気が付いたらすぐに病院へ!
今回は低音障害型感音難聴について、実際に私が経験した症状やお医者さんから教えてもらったことをもとに、記事にしてみました。
自分自身の覚書のためにといった目的もあったのですが、誰かのお役に立てれば尚嬉しいです。
私自身、現在まだ薬を飲み続けていますが、(初診から今日で10日?ぐらい。)症状はほぼ改善しています!
突発性難聴は48時間以内に治療を開始しないと、治療が難しくなってしまうそうです。
手遅れにならないためにも、少しでもおかしいなと思うことがあれば早めに病院を受診してくださいね。